今日は冷たい風が強く吹く1日となりました。
気温も低く、体の芯から冷えるような感じでしたね…(^^;)
また午後には雪(風花)が舞う事もあり、季節が冬へ逆戻りしていることを実感しました。
お茶の樹はあと10日から2週間のうちに、新芽を萌芽させるでしょう!
この時期に厳しい寒さに遭ったり、霜の被害を受けると芽吹く時期が大幅に遅れたり、最悪の場合は新芽が枯れて死んでしまう事も…(>_<)
今晩から明日まで気温が下がりそうですが、それを乗り切れば再び暖かくなりグングン生長していくと思います!
何とか今晩、寒さ・霜の影響なく乗り切ってくれることを祈るのみです。
白い塊を発見
以前茶畑でお茶の樹の手入れをしていた時に見つけた物ですが…
このような白い塊を発見しました。
お茶の樹と樹の間…
「畝間」に刈り落とし積もった枝葉の中から見つけました。
上河内地区ではお茶の樹から収穫する茶葉の量よりも、ナラシ作業などで刈り落とし土に返す枝葉の量の方が数倍多いです。
葉っぱを刈り落とし土に還すことで、豊かな土づくりに役立ちますし、病害虫の予防にも繋がる方法です。
そのため「畝間」にはたくさんの枯れた枝葉が積もり、少しずつ分解され土に還っている状態になっています。
そんな畝間で何か不自然な塊を発見したのでよく見てみたところ、写真のような白い塊が出来ていたのです(^^)/
放線菌や糸状菌などの塊です
このような塊のことを通称『ハンペン』と呼びます!
見た目が食材の「ハンペン」に似ている事からこのように呼ばれるのでしょう。
※ちなみに静岡県では黒はんぺんがメジャーなので、ハンペン=黒というイメージを持っています。
この白い塊『ハンペン』の正体は、土の中にいる微生物『放線菌』や『糸状菌』などの塊になります(^^)/
これらの菌が生長し菌糸を伸ばすことで、白っぽい塊になったりするのです!
もともとその土に生息していた菌たちが生長して出来た物なので、異物でもありませんし、悪影響を及ぼすものでもありません。
逆に刈り落としたお茶の枝葉を分解し、豊かな土づくりに役立ってくれるとてもありがたい存在なのです(^^;)
土着菌を豊かに…
良いお茶づくりをするためには、まず良い土をつくることが大切です(^^)/
その際重要となるのが「多様な微生物が生息する豊かな土をつくること」になります。
例えば有機質肥料を施しても有機物を分解する微生物たちがいなければ、肥料としての効果は得ることが出来ません。
また微生物たちの多様性が崩れてしまうと、作物が病気などの被害に遭う可能性も高まるため、多様でたくさんの微生物たちが住む土をつくることが重要なのです!
なるべく有機質の肥料を使用するのも、たくさんのお茶の枝葉を刈り落とすのも、微生物たちが住みやすい環境を整えるためになります!
有機質肥料の大半の成分はタンパク質なので微生物たちのエサをなりますし、お茶の枝葉は有機物となるため有機質肥料と同じく微生物たちのエサとなったり、住処となりますね。
もともとその土地、その畑に生息している菌(微生物)のことを『土着菌』というのですが、彼らの存在が良い土づくりには欠かせないのです(>_<)
ちなみに土着菌は数万種類以上いるとされています。
仮に落ち葉などを畑に施した場合、数百種類もの微生物たちの力によって完全に分解されていくのです!
作物やその畑に適した微生物が生き残るの特徴があるとされていますね。
多分お茶畑には枝葉を分解する能力の高い微生物たちが多くいるのではないかと思います!
土に生息している多様な微生物『土着菌』たち…。
彼らの存在を意識し、より多様に…より豊かに…していくことが、良い土づくり・良いお茶づくりに繋がっていくのです(^^♪