日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

花芽分化が進むお茶の木

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝方に太陽の光が一時的に届き、その後は雲が優勢な空模様に…。短時間でしたが午後には激しい雨が降ることもありました。

 

昨日と比べると雨が降っている時間は短かったですが、雨の強さとしては今日の方がありましたね。地面の濡れ具合から考えると雨量も今日の方が多そうな気がします。

ここ2日ほどは茶畑へ出掛けていないのですが、今回の雨により一段と良い状態になってくれたのではないかと思っています。

 

花芽分化が進む季節

この時期はお茶の木に花芽が出来ます。

秋や来年の春に伸びる芽の一部が花芽へと変化するのです。

花の量によっては、生育に何らかの悪い影響が発生している事があります。植物なので少なからず花は咲くのですが、かなり目立つほど咲いた場合は少雨や栄養不足などの影響を受けた可能性が高いです。

 

そのため花が多く咲いてしまうのは、お茶の木の手入れに改善点があるサインにもなると言われています。

また葉を茂らせる芽が花芽へと変化するため、大量の花は伸びる芽の量が減少してしまう一因にもなりますね。

 

とは言え、どんなに丁寧なお世話をしていたとしても花を0にすることは出来ません。あくまでも、発生が多くなり過ぎないようにすることを心掛け管理しています。

茶畑の審査もあるような品評会では花芽や花を1つずつ取り除く作業をするようですが、9月10月頃に茶畑へ行くと少なからず花が咲いているのを見ることが出来ますね。

 

花を楽しむ

ちなみに夏に少雨の影響を受けると花芽が多く分化するとされています。お茶の木がこのまま生長するのは危険だと思い、次世代へ遺伝子を残すために花を沢山付けるようにするのでしょう。

2年前に鉢植えのお茶の木で実験したこともあります。その時の内容は下のブログで…。

ochagurashi.com

水やりを頻繁にしている場合は控えて土を少し乾燥気味にさせる事で、より花を楽しむことが出来る状態となります。

ただし、お茶の木への負担はあるのでその点はご注意ください。