日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

よいお茶づくりはよい土づくりでもある

こんばんは。

今日は昨日の天気から一転、風は穏やかで空は雲が覆っている一日になりました。昨日は強風で肥料をまく作業が行いにくかったのですが、今日は風が穏やかで作業しやすかったですね。

また朝露や霜も降りてなかったので、カッパと長靴の出番もありませんでした!

※濡れた状態だとカッパと長靴を履きます。ただ歩きにくかったり、水滴で濡れるのと肥料の粉末が付着するので汚れやすくなるのが厄介です。

 

今回もまず肥料をまく方を優先しているのですが、昨日そして今日としっかり働いて無事にまく段階は終える事が出来ました。

 

土づくり

農業=土づくりというイメージは強いと思いますが、私自身も土づくりは重要だと思っています。もちろん土づくりが全てでは無いのですが、作物を育てる上でかなり重要な点になりますね。

土づくりは作物全般に当てはまる基本的な知識もありますが、作る作物によっては微妙に好む土の状態が違うのです。

お茶の木の場合は他の作物よりも酸性の土を好むとされています。また微量要素も適切に補給する必要がありますね。

ちなみにお茶の木は酸性の土を好むと言いましたが、土が酸性になるのは植物が栄養分を吸収する事や雨による影響が大きいとされています。そのため、栄養分を積極的に吸収するため酸性になりやすくなり結果として酸性の土を好むようになったのか、最初から酸性の土を好んでいたのか…お茶の木がどのような進化をたどり酸性の土を好むのかは気になる所ですね。

 

また原産地が中国雲南省付近という事で、もともと温暖である程度湿潤な環境を好みます。

雨や気温に関しては問題ないのですが、近年夏場に雨が少なくなる事も多く散水設備なども無い状態なので、土の保水性を維持していく事は重要な課題だと思っています。

 

毎年浅刈り作業や秋のナラシ(刈り落とし)では大量の枝葉を刈り落とします。正確には量れないですが、両方合わせて少なくとも1t以上はあるでしょう。

枝の部分は硬いので少し分解に時間がかかりますが、葉の部分はそれほど時間がかからず分解され腐植などに変化します。冬の間は気温や地温が下がり微生物の働きも低下しますが、昨年秋に刈り落とした枝葉も順調に分解されていますね!

 

このように腐植豊かな土をつくっていく事で、肥料分や水分をしっかりと蓄えられるような状態にしていきます。

お茶の木が充実した葉を茂らせしっかりと光合成を行い栄養分を蓄える事が出来れば、良いお茶を収穫する事が可能です。なるべく安定的に養水分を供給できるような土の状態にしていきたいと思っています。