日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

きっちり分かれるより混ざり合った方が…

こんばんは。

二番茶2日目の今日は、お昼過ぎから久しぶりに日差しが届きました。気温も約5日ぶりに28℃を超え夏らしさを感じた1日となりましたね。

 

ちなみに6月中に気温が30℃を超えたのは1日のみ。その次に28℃の日が2日間ありますが、ほとんどの日で25℃よりも少し低い日が多かったです。やはり今年は少し涼し芽なのかな…と思います。

 

久しぶりに真夏日近くまで気温が上昇し日差しも届いたので、ゆっくりと生長していた二番茶も今後は順調に育ってくれるのではないかと思います。

 

面白い葉っぱ

度々見つける面白い葉っぱシリーズ。

今回は真ん中の葉脈を境に白い葉っぱと緑色の葉っぱと分かれています。

白い葉も緑色の葉もキレイです。

ですが、ここまできっちり分かれるよりも混ざり合っていた方が個人的には好きですね。

 

私生活でも何となくそうありたいと思った1日でした。

2022年の二番茶開始

6月もすでに半分が過ぎた本日、川根町上河内地区でも二番茶シーズンが始まりました(^^)/

 

待ちに待った二番茶の開始です。

今年は涼しい日が多く、昨日と一昨日雨が降った事もありやや遅めの開始となっています。

ただ芽の状態としては良いですね。気温が低めなので葉が硬くなりにくく柔らかい状態。また日照時間が短いのでうま味成分もある程度は保たれているでしょう。

(日に当たるとうま味成分が徐々にカテキンへ変化し、苦味が強くなる傾向があります)

 

なかなか芽が大きくならなかった事から二番茶の出来に心配もありましたが、実際に収穫し蒸してみると決して悪くはないなと思います。

柔らかく香りも良い芽が育ってくれたので、品質面に関する心配は完全になくなりましたね。

 

また収穫量に関しても少なくはないです。今後の天候そして生育次第ではありますが、去年より収穫量が増えるかもしれないと思っています!

二番茶は一番茶の生育が起点となり生長を始めます。

そして一番茶後の管理で収穫量や質が大きく変わってきてしまうため、良いお茶だと思えるような状態になっていると管理作業が上手く出来たと言えるでしょう!

 

ただ、芽の状態が良くとも収穫し遅れると質が悪くなりやすいです。

そのような事が無いように今後の天気を考慮しながら、畑そして芽の状態をよく確認しながら、集中して作業を進めて行きたいと思います。

「おおいわせ」「やぶきた」「おくひかり」の二番茶芽

本日6月15日も朝からお昼頃を中心に雨となりました。もちろん、二番茶の開始も延期です。天候次第なのでこの点は仕方ないですね。

 

ただ、明日は曇や晴れの予報となっているため、二番茶の収穫が開始できるのではないかと思います。気温が上がり熱中症への注意も呼びかけられているので、今夜はしっかりと寝て明日からの二番茶に備えます!

 

3品種のお茶の芽

今日は雨という事で畑の見回りを行い、その後は録画した番組などを見て過ごしました。

 

多少は大きくなるだろうと予測していましたが、思っていた以上に気温が低いため芽の変化としてはそれほどありません。明日以降は気温が上がる予報となっているため、今後生長が早まるのではないかと思います。

こちらは現在主に育てているやぶきたの状態。生育段階は中間な畑です。これよりも芽が大きくなっている畑もありますが、大体は同じかこれよりも小さいです。

 

この畑も収穫するには芽が小さいと言えます。葉の枚数は増えてきているのですが、芽の長さが短く葉も開ききっていないですね。

下の濃い緑色の葉っぱ(一番茶の時に刈り残した物)が見えなくなるくらいの大きさにはなって欲しいです。

 

続いては一番茶シーズン初日に収穫したおおいわせの状態。

芽が伸び始める時期は早かったのですが、そこまでは生育段階が進んでいません。

 

とは言え、やぶきたの芽と比べると大きいですね。濃い緑色の葉も見えない状態なので収穫適期と言えるでしょう!

ちなみに二番茶は一番茶以上に若い状態で収穫をするようにします。

 

そして一番茶シーズン最終日に収穫したおくひかりです。

一番茶収穫から最も日数が経過していない畑になるのですが、芽の生育としてはそこそこ進んでいます。

 

品種の特性として芽重型(芽数は少なく1つの芽が大きくなる)の傾向があること。そして色が濃くツヤツヤしているため、まだ小さい状態ですが力強く育ってきているような印象を受けます。

 

気温が上がり日数が経過すればかなり良い芽に育ってくれそうです。

 

明日から始まるであろう二番茶。

芽の生育を待ちながら、収穫に適した状態となった畑を少しずつ収穫していきます。

6月は挿し木に最適 特徴のある実生(在来)の挿し木を実施

今日の川根町上河内地区は雨が降ったり止んだり天気になりました。

雨が降っている時間よりも止んでいる時間の方が長かったですが、最低でも3・4時間以上は雨が止んでいなければ収穫は行えないため二番茶の開始も延期です。

 

まだ分かりませんが、明日も雨が降りやすそうな予報が出ているため明後日16日から二番茶が始まるのではないかと思っています。

 

そういえば、東海地方も本日梅雨入りの発表がありましたね。本格的に始まる雨の季節。雨の降り方により災害のリスクが高まったり、作物の管理で気を付ける点も変わるので今年も注意して過ごしたいと思います。

 

面白そうな実生を挿し木しました

お茶の木を増やす方法は主に2つ。

1つは挿し木であり、もう1つは種から育てる方法です。取り木などの方法もありますが、基本的には挿し木を中心とした方法で増やされます。

 

種で増やす方法だと親と違った特徴を持った木になるため、品種のお茶の木を増やすには挿し木を行う必要があるのです。

 

ちなみに種で育てたお茶の木を実生(みしょう)または在来(ざいらい)と呼びます。在来というと昔からある品種のように思うかもしれませんが、お茶の場合はその限りではありません。新しく種で増やした木も在来と呼びます。

 

そんな実生のお茶の木ですが、石垣に種が落ちたことからこのように生えている場所があります。

病気や害虫被害の防止を狙って先日刈り落としを行ったのですが、特徴的な株の枝を少し採取してみました(^^)/

 

品種として選抜するかやお茶に加工するかは一旦置いといて、単純に育ててみるのが面白そうだったので、挿し木するために枝を採取したのです。

 

一番茶の芽をそのまま伸ばしていたので、茎が徐々に茶色くなり枝に変化しつつある状態。挿し木をするのに適した状態だと言えるでしょう。

今回は3つのタイプの物を増やしてみます。

葉も芽の大きさも非常に小ぶりな株。逆に芽の数は少ないものの、1つの芽が大きく育つ株、その中間的な株。見た目的に特徴のあった3つのタイプの株を選んでみました!

 

この状態でもそれぞれ違った特徴があるのが面白いですね。

新芽が伸びた状態になるとより特徴が際立ちます。鉢植えにしてある程度の大きさまで育ててみようと思いますが、今後の生育と来年の一番茶芽が楽しみです。

一番茶収穫から50日が経過 明日からは二番茶の予定ですが…

こんばんは。

今日は晴れたり曇ったりと梅雨のような空模様となりました。九州、四国と梅雨入りした地域が北上し始めましたし、明日くらいには東海地方にも梅雨入りの発表があるのではないかというのを聞くと、いよいよ雨の季節が始まる事を実感します。

 

そんな今日は一番茶から50日が経過した日になります!

二番茶の収穫までの期間は、一番茶を収穫した日から45~50日が目安となるため、その期間を超えたことになりますね。

今年は気温が低めなこともあり生育がゆっくりです。そのため、この目安を少し超えたタイミングでの収穫となりますね。まあ、ここ数年暑くなるのが早いので、このくらいのタイミングの方が良いのですが(^^;)

 

明日から上河内地区でも二番茶の収穫・製造を始める予定です。ただ雨が降る予報となっているため、たぶん延期となるでしょう。

50日が経過したのは初日に収穫をした「おおいわせ」の畑のみであり、他の畑はまだ芽が小さいため逆に延期になった方が良いかもしれませんね。

 

二番茶は芽が育つのを待ちながら徐々に収穫していく事が多いのですが、今年はよりその傾向が強くなりそうです。雨が降り収穫が出来なくなることに気落ちせず、逆に芽が育ってくれるひと時だと思って二番茶シーズンを過ごしていたいと思います。

様々な草が育つための茶草場の管理

ようやくこの時期らしい気温になった本日。

天気も良く気温も上がった事で二番茶の芽の生育が進むのではないかと思います。今年は比較的涼しい日が多いので、芽の生長がかなりゆっくりです。そのため、暖かな日を待ちわびていた所ですね。

 

ちなみに晴れたのは午前中が中心。お昼過ぎからは灰色の雲が広がり始め、時々雨が降る事もありました。雷も久しぶりに聞きましたね。

 

ただもっと激しい雨となるかと思いましたが、少し地面を濡らす程度しかありませんでした。

明後日以降は雨が降る日が多くなりそうなので、天候には注意しながら過ごしたいですね。

 

茶草場の手入れ

先週の雨の日には野生動物に荒らされた部分へのススキの植え付けを行いました。

斜面に植物を植える事で土壌の流亡や土砂崩れを防ぎ、さらに敷き草をして利用も出来るためススキを植え付けました。

 

2年ほど前からシカなどの野生動物による茶草場への被害が頻発するようになり、土留めを作ったりススキを植え付ける作業を行うことが増えています。

このような作業をしつつ草場として維持しているのですが、もう1つ度々行っている作業があります。

春には山菜として恵みをもたらしてくれるワラビですが、繁殖力が強く生長も早い事から地面を覆ってしまいます。他の植物が育たなくなり、ワラビばかりになってしまった場所もあった事から度々ワラビを刈るようにしています。

これで地面に光が当たるようになるため、他の植物も育ちやすくなるでしょう。

ワラビも刈ったからと言って無くなることはありません。地下が充実しているため、すぐに新しい芽が伸びてきますし、春にはしっかりとワラビを得る事が出来ます!

 

この草刈りはワラビを駆除するためのものでは無く、度々刈ることで他の植物が育つ機会を増やすことを目的とした作業なのです。

残留農薬検査の結果は全て一律基準0.01ppm以下

製造したお茶は必ず第三者(農協)にも見てもらっています。お茶の品質だけでなく、残留農薬の検査なども当然あります。

 

それだけでなく、昨年からは自主的な検査も行うようにしました。今回はその結果について投稿します。

 

0.01ppm以下

2022年の結果としては全ての項目で0.01ppm以下という数値となりました。

ほとんどの成分で定量下限値以下、つまり検出できないレベルという事になります。クロルフェナピルのみ0.01ppmという数値になりました。

 

ちなみにクロルフェナピルの残留農薬基準値は

日本40ppm、アメリカ70ppm、ヨーロッパ50ppm

という数値なので、最も厳しい日本の基準で見ても1/4000です。日本、アメリカ、ヨーロッパ全ての地域の基準値をクリアしています。

 

ちなみに単位の『ppm』ですが、これは百万分のいくつかを表す数値になります。1ppmは0.0001%、1km中の1㎜、100万円のうちの1円と同じです。このように非常に小さい数値を表す時の単位になりますね。

 

そして0.01ppmは一律基準の数値になります。

これを基準に各作物や成分ごとに残留農薬基準値が決定されます。登録が無い成分などに関しては0.01ppmが適用されますね。※世界的な単位です。

 

0.01ppmはどのような数値なのかというと0.000001%、100km中の1㎜、100万円のうちの1円という単位です。

 

以上、2022年の残留農薬検査の結果でした。